変わり始めた季節MD― いま、売場に求められる感覚とは
ここ数年、季節の進み方がこれまで以上に読みづらくなってきました。
暦の上では春でも、体感は真冬。と思えば、突然暖かくなる日もある——。
売場においても、「例年通り」に違和感を覚える場面が増えてきています。
今回は、現場で感じられる近年の変化を踏まえ、いま求められている“季節MD”の考え方の変化について整理します。

カレンダーMDから「体感MD」へ
これまでの季節MDは、暦や週次計画に沿った“先取り型”が主流でした。
しかし最近は、「今、寒さを感じるか」「今は、しっかり食べたい気分か、軽く済ませたい気分か」といった体感に寄り添うMDが求められています。
たとえば:
- 寒さが続く日には、鍋・スープ・温かい飲料をしっかり残す
- 少し暖かさを感じる日には、春らしい食材や軽めのメニューを添える
売場を一気に切り替えるのではなく、冬と春を同時に見せる“併売型MD”が、安心感と選びやすさにつながります。
行事MDも「点」から「幅」へ
節分やバレンタインといった行事も、かつての“当日ピーク型”から変化してきています。
- 少し早めに仕掛ける
- 終わりを急がず、余韻を持たせる
特にバレンタインは、かつての「本命チョコ」中心から、「自分用・家族用・気軽な贈り物」へと用途が広がりを見せています。
飲料や菓子との組み合わせ提案など、“幅を持たせた展開”が今後さらに重要となります。
季節を売るのではなく、「暮らし」を支える
寒暖差、体調管理、新生活準備——
お客様がこの時期に意識しているのは、季節そのものよりも“暮らしの変化”です。
売場は、季節を押しつける場所ではなく、「今の暮らしに合ったヒント」を渡す場所へ。
その積み重ねが、「この店は、今の自分にちょうどいい」という信頼につながっていきます。
地域スーパーだからこそできる季節MD
天候や地域の空気感を肌で感じながら、柔軟に売場を調整できるのは、地域スーパーならではの強みです。
画一的なMDではなく、“地域の今”に合わせた季節MDを。
変化の多い時代だからこそ、売場の役割もまた進化していきます。
2月も、暮らしに寄り添う提案を続けていきましょう。