春のプロデュース大作戦!
春の訪れを感じる3月・4月は、青果販売において重要なシーズンです。冬の厳しさが和らぎ、春野菜の出回りが増える一方で、果物は端境期を迎えます。
この時季の消費傾向を踏まえ、「野菜は攻め、果物はバランス」を基本方針に、売上アップと価格戦略を考慮した販売を行いましょう。

■ 野菜は「春」「新」の品目を積極展開し、価値を訴求
春野菜の消費は冬野菜より約1割増加する傾向があります。「春キャベツ」「新玉ネギ」「新ジャガ芋」など、「春」や「新」のつく品目を中心に売場を展開し、価格調整を行いながら販売単価を維持・向上させましょう。さらに、生タケノコや山菜類は独特
■ 果物は「赤もの」を核に高付加価値戦略
3月はイチゴの出荷量が年間で最も多く、果物全体の消費金額の約4分の1を占めます。仕入れの際は「味」にこだわり、鮮度と甘みを訴求することで、価格上昇を
受け入れやすい売場作りを意識しましょう。
また、4月は国産果実の端境期となるため、イチゴを核に、バナナや輸入果実をバランスよく販売し、価格変動に応じた適正な値付けを行うことが重要です。
■ 消費者の「春を感じたい」気持ちを後押しし、適正価格を実現
春になると衣類の衣替えと同様に、食卓にも春を取り入れたいという消費者心理が働きます。「春キャベツのふんわり甘さ」「新玉ネギのとろける食感」など、食感や味わいを想起させるキャッチコピーを活用し、春の訪れを感じられる売場作りを意識しましょう。また、価格に際しては「旬だからこその味わい」、「一番美味しい時季だからこその価値」といったストーリーを前面に出し、価格の納得感を高める工夫を行いましょう。
3月・4月の青果販売は値上げを前向きに捉え、付加価値を高める販売戦略で春の商機を最大限活かしましょう!